「読み書きそろばん」という言葉があるように、そろばんは古くから日本の教育において重要な役割を担ってきました。近年、そろばんが単なる計算ツールとしてだけでなく、脳の発達に深く関わるということが注目されています。そろばんをはじく動作は、脳の様々な領域を活性化し、集中力や記憶力、論理的思考力を養う効果があると言われています。

今回、難関校への合格を果たした3名の小学生にインタビューを行いました。共通点は、幼少期からそろばんを習っていたことです。そろばんがどのように彼らの学力向上に貢献し、難関校合格という目標達成に繋がったのか。彼らの言葉を通して、そろばんの持つ可能性を探求していきます。

おりた こう くん：計算力だけでなく、粘り強さも養う

• 学年：小6
• 教室名：東船橋
• 進学先：開成中学校
• 始めた年齢：5歳（年長）
• 受験時の段位：珠算初段、暗算六段

こうくんは、そろばんを通して身につけた計算力だけでなく、問題に粘り強く取り組む姿勢が、難関中学校の受験において大きな武器になったと話します。また、そろばんの大会で培ったプレッシャーへの耐性も、受験の緊張感を乗り越える上で役立ったそうです。

―そろばんを習ってよかったことは？

僕がそろばん教室に通い始めたのは年長の時です。優しい先生に教えられたことで、初めは難しかったそろばんがめきめきとできるようになっていきました。

暗算を練習して、習得したら、小学校の計算問題が筆算いらずでできるようになっていきました。また、授業後の特訓で、自分のレベルを超えた、難しい読み上げ算の問題を、先生に練習してもらいました。正解して「ご名算！」と言われたときは心の中でガッツポーズをして喜びました。問題が解けなかったときは、何度も繰り返し、先生に録音してもらって練習したのをおぼえています。

　日常生活では、お買い物の代金や時計の時間の計算をしたり、算数オリンピックで難問を解いたりするなど、色々な場面で活躍することができました。「煌くんは、頭の中にそろばんが入ってていいなぁ！」とお母さんに言われたことがあります。その通り、すらすら計算ができて、生活が楽しくなったと言えるでしょう。

―そろばんを習うことで、受験や勉強に役立ったと思う事は？

そろばんで練習を積んだ計算ワザは、その後の受験でも生かされました。計算する時間を短縮できたことが大きいと思います。昔から僕はのんびり屋だったので、問題を解くスピードが壊滅的に遅かったので、速さが重要な受験では救われました。また、そろばんの大会では大人数のライバルと一緒に競い合う緊張感があり、それに馴染んでいたことで、同じく大人数と戦う受験でも、プレッシャーに押しつぶされずに臨むことができました。おかげで、難関中学校に合格することができました。でも、最初に先生に教わっていなければ、このような結果を得られることはなかったと思います。中々「ご名算！」といわれなくても、くじけずに練習をくりかえす。そして、そろばんを楽しんでください！　これが、今とってもそろばんを頑張っている方々に伝えたいことです。これからも、そろばんを楽しんでいきます。

まや さん：集中力と暗算力が武器に

• 学年：小6
• 教室名：本八幡
• 進学先：渋谷教育学園幕張中学校
• 始めた年齢：6歳（年長）
• 受験時の段位：珠算2級、暗算2級

まやさんは、そろばんが集中力を養う上で非常に有効だったと話します。また、そろばんによって培われた暗算力は、中学受験の計算問題を素早く解く上で大きなアドバンテージとなったそうです。頭の中でそろばんをイメージしながら計算する「エアそろばん」を駆使し、複雑な問題もスムーズに解きこなしていると教えてくれました。

―そろばんを習ってよかったことは？

先生の「はじめ！」の合図でそろばんは始まり、「やめ！」の合図までが勝負です。素早く正確にそろばんを弾く事で結果が決まります。私はその間の独特な緊張が好きでした。そろばんは私に集中して一つのことに取り組む事の楽しさを教えてくれました。そのため、日常生活の些細な場面でも一つのことに集中して取り組むようになり、生活の質が上がりました。そろばんは高い集中力を私に与えてくれました。

―そろばんを習うことで、受験や勉強に役立ったと思う事は？

そろばんを継続すると、暗算が出来るようになります。暗算は中学受験で計算が必要な問題を素早く解く為に必要です。暗算を進めると、頭の中のそろばん、エアそろばんが創られます。検算をしたい時、頭の中からエアそろばんを引っ張り出してパチパチっと。爽快で気持ち良いです。複雑な問題を解く上でも優位に立てます。先生がいつも優しく励ましてくれたおかげでそろばんを楽しく続けられました。ありがとうございました。

T・T くん：理数科への興味を深める

• 学年：中3年
• 教室名：西船橋
• 進学先：県立船橋高校
• 始めた年齢：年長（3月）
• 受験時の段位：珠算五段、暗算六段

Tくんは、そろばんが理数科への興味を深めるきっかけになったと話してくれました。そろばんの大会で入賞した経験が、自信に繋がり、理数科の勉強をさらに深めたいというモチベーションになったそうです。

―そろばんを習ってよかったことは？

小学校入学前からそろばんを始め、最初の頃はどんどん級が上がり楽しかったのですが、6級で思うように進級できず、何度もくじけそうになりました。先生方がいつも寄り添ってアドバイスをくれ、また、周りで同じように挑戦している仲間を見て、諦めずにここまで続けることができました。そろばんの大会にも出場することができ、レベルの高さに驚くと同時に、ますますやる気が出て、日々の練習に力を入れることができました。初めて賞を取ることができた時は、努力が実ってとても嬉しかったのを覚えています。

―そろばんを習うことで、受験や勉強に役立ったと思う事は？

1番は様々な能力が身についたことです。特に計算力や集中力、判断力などの力は生活のどんな場面でも使うので、早いうちから身につけることが出来てよかったです。理数科を受験しようと思ったのは、数学、計算力には学校で誰にも負けない自信があり、夏に『算数・数学チャレンジふなばし』で市議会議長賞を取ることができました。賞を取ることで益々自信がつき、自分自身も理数の勉強が楽しいと感じていて、今後も伸ばしていきたいと思ったからです。そう思えたのはそろばんをやっていたおかげだと思います。

そろばんがもたらすもの

今回のインタビューを通して、そろばんが難関校合格に貢献したという事例と、生の声をご紹介しました。

3人のインタビューは、そろばんがもたらす効果が多岐にわたることを教えてくれます。計算力はもちろん、集中力、粘り強さ、論理的な思考力など、さまざまな能力を養うことができるのです。これらの能力は、学力向上だけでなく、将来のいろいろな場面で役立つものであることでしょう。

そろばんは、単なる計算道具ではなく、子どもたちのいろいろな能力の開発を促すための素晴らしいツールであります。そろばんを習うことで、子どもたちは自信を身につけ、将来への可能性を広げることができるのではないでしょうか。

そろばんならいしど式で！受験に役立つ能力向上を試してみませんか

そろばんで身に付く受験に効果を発揮する能力について、インタビューの声を踏まえて解説しました。

そろばんは計算力が身に付くだけでなく、集中力や忍耐力、情報処理能力といった受験でも求められる自分で勉強する力、効率的に勉強する力に直結する能力も身に付けられます。

いしど式では、記憶力、集中力、判断力、創造力、忍耐力、処理能力の6つの力と、自立と自律を身に付ける教育を理念としています。受験への準備として、いしど式そろばんをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。